2021年度より英検などの英語民間試験を活用へ! 具体的にどうなるの? 大学入学共通テスト Q&A

「2021年に大学入試が大きく変わる」という話題は既に生徒、保護者の皆様の間でも広く知られているのではないでしょうか。2021年度入試より『大学入試センター試験』から『大学入試共通テスト』に名称が変更され、入試内容が大きく変わります。

英語民間試験を利用した<大学入試英語成績提供システム>の利用は見送られることになりましたが、これまでの2技能型(リーディング・リスニング)から4技能型(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)への移行の流れはますます加速することでしょう。

実際に受験をする学生の立場からすると、「いろいろな試験やスコアがあって何を受けていいのかよく分からない」「CEFRのスコアがって言うけど何それ?何て読むの?」と言った不安や疑問があるのではないでしょうか。そこで今回は、英語民間試験と大学入試に関する情報をまとめてみました。

フジテレビニュース番組「Live News it!」でサイエイ・インターナショナルが紹介されました!

去る2019年9月11(水)フジテレビのニュース番組「Live News it!(月~金 4:50pm~7:00pm放送)」にて、2020年度からの大学入試改革についてのニュースを報じた際「現在の英語塾での取り組み」「生徒はこれからどのような勉強をするべきか」という点について、サイエイ・インターナショナル教務部の宮平千華講師が取材を受けました。

テレビ取材1

疑問その1 ズバリ英語の試験はどう変わる?

~「2技能の勉強英語」から「4技能の実用英語」へ!!~

大学入試センター試験(~2019年度)>> 大学入学共通テスト(2020年度~)
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リーディング200点+リスニング50点 リーディング100点+リスニング100点
発音・アクセント・語句整序は廃止
文章のさらなる長文化

従来のセンター試験ではリーディング200点+リスニング50点という配点でしたが、大学入試共通テストではリーディング100点+リスニング100点と変更になっただけでなく、これまでの発音・アクセント・語句整序は廃止されます。これはとても大きな変化です。

またリーディングの文量も増え、さまざまなタイプの文章から的確に情報を読み取るという能力が問われるようになります。文法頻出問題の暗記ではなく、高い速読力が要求され、より実用的な英語力が問われる試験に変わっていくようです。

疑問その2 英語の民間試験とは?

~もちろん英検も~

英語民間試験を利用した<大学入試英語成績提供システム>の制度は見送りとなりましたが、英検®をはじめとした、さまざまな英語民間試験の入試への利用は拡大を続けています。

大学入試英語成績提供システム>については大学3年時に限定されていましたが、この制度廃止により、大学側としては高校2年生以降に受けたすべての英語試験を対象にすることができ、受験者側にとってもより多くのチャンスが与えられるととらえることもできます。

英語民間試験を利用する大学は、《推薦・AO入試》では2017年度の312校から2019年度は352校へ、《一般入試》では2017年度の110校から2019年度は187校へと徐々に拡大してきているのです。

英語の民間試験とは?

いろいろな民間試験があるけど、小中学生のうちから実力に合わせて段階的にステップアップしていける英検がお勧めです。

※英検協会は入試を控える受験生を対象とした「英検2020」を発表しました。1次試験と2次試験とに分かれている従来型の英検と違い、4技能を2日間(公開会場受験)または1日(コンピュータ受験)で測定する形式です。

疑問その3 CEFR(セファール)とは?

~言語能力を計る国際規格~

Common European Framework of Referenceの略です。ヨーロッパ言語共通参照枠、要するにヨーロッパはもちろん国際的に使われている、様々な言語の運用能力を測るための統一基準です。海外に行ったときに「私は英検2級です。」と言ってもどのくらい英語ができるのか外国の人には分かってもらえません。それをCEFRに換算して「B1です。」と言えば中級レベルの英語力があると評価してもらえるのです。

A(初級者レベル) B(中級者レベル) C(上級者レベル)
A1(初級の下) A2(初級の上) B1(中級の下) B2(中級の上) C1(上級の下) C2(上級の上)

これからの英語教育に関して、サイエイ講師陣と、東進ハイスクール・カリスマ講師・安河内哲也先生の対談はこちら!>>

疑問その4 スコア換算の仕組みはどうなっている?

各資格・検定試験とCEFRとの対照表

各資格・検定試験とCEFRとの対照表

*上記英検の点数と英検CSEスコアの満点の点数は異なります。詳しくは『疑問その5』をご確認ください。

換算表を見ると、英検各級の合格基準点がCEFRの基準とほぼ一致しています。準1級合格(2304点)ならB2(2300点~)、2級合格なら(1980点)でB1(1950点~)といった具合です。このようにスコアの基準が明確なことも英検を受けるメリットと言えるでしょう。早い段階から英検を受けていくことで、自分の現在地を確認し、次の到達目標と学習計画を立てていくことが可能です。

疑問その5 どこを目標にすべきか?

~高校3年時に英検準1級合格を~

どこを目標にすべきか?~高校3年時に英検準1級合格を~

留意すべきは、CEFR換算時には各英検級の換算得点範囲に上限と下限があることです。仮に、準2級に満点(2400点獲得)で合格したとしても、CEFR換算上限は1949点なので、A2にしかなりません。これでは非常にもったいないです。「準2級に合格しているから」、「2級に受かったから」と満足するのではなく、上の級での合格を目指して学習を継続することが重要です。

理想的には高校3年時に準1級に合格する力をつけることでしょう。CEFRではB2レベルになりますが、民間試験を活用する、上位1割の大学がこのB1レベルを要求しています。つまり英検準1級に合格することで、難関大学の求める基準を満たすことができるのです。高校3年時の受験本番に安定して高得点が出せるように継続的に学習していきましょう。

B2レベルが必要な大学

  • 国立大学:千葉、東京芸術、秋田、埼玉、など
  • 私立大学:青山学院、明治、早稲田、中央、東京理科、立教、法政、学習院、など

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